実家の片付けがなかなか進まなくて困っている
実家は安心できる場所である一方で、散らかりが気になる方も少なくないのではないでしょうか?
ライフステージの変化とともに考えたい実家の整理整頓。
「家族が安心できる快適な空間づくり」「部屋の有効活用」「先を見越した整理」を進めるためのコツや気を付けるポイントをお話します。
筆者も絶賛、実家の片付けを数年間実施中です。
年末の大掃除と合わせて、ぜひ参考にしてみてください。
はじめに
性格や価値観に違いがあることを受け止める
家族の数だけ、家族のカタチがあります。
「好きなこと・嫌なこと」「得意・苦手」は、家族でも違いがあって当たり前です。
お互いに気持ちよく安心・安全に暮らすために、その家族のルールの中でマナーを守りながら生活していますが、「自分・家の常識が他人の非常識」になっているケースもあるのかもしれません。
片付けやモノに対する考え方も「モノに執着しやすい人」「経験や見えないモノを大切にする人」など様々です。
昔ながらの根付いた価値観を大人になってから変えることはとても大変ですが、性格や価値観の違いを受け止めた上で、何ならできそうかを考えて話し合うことは大切な過程です。
多様な価値観を認めつつ、相手を尊重した思いやりのある言動を心掛けたいですね。
片付けも「気持ちよく暮らせる方法」「将来的に必要になる整理」に向けて、家族で協力して取り組んでみてはいかがでしょうか?
同じ方向を向けているか
度を越えた「ゴミ屋敷」「潔癖」を押し付けることはあまり好まれませんが、程よい住環境を目指したいものです。
「整理整頓されている・散らかっている」の基準は、人それぞれであいまいな部分もあります。
片付いている状態を維持するための行動はシンプルです。
- 使う分・必要な分だけ買う
使ったものは片付ける
役目を終えたものは手放す
「当たり前のことを当たり前にやる」ことは、何事においても初心で近道ですね。
さて、家族全員が「きれい好き」「散らかりが気にならない」場合には、その家族にとっての当たり前が一致しているとトラブルは起きにくいですが、認識の差によって社会では苦労することが多くなりそうです。
良い習慣は取り入れていけるといいですね。
進め方
片付けるメリットを伝えて理解してもらう
人は変化を好みませんが、変化後のことが想像できたり、体験して気付けたりすることで新しい考え方を取り入れやすくなります。
実家に住んでいない期間が長い場合には、実家の使い方に口を出しにくいこともあります。
住んでいる人にとっても、家族が帰ってきたときにも安心してくつろげる空間でありたい!
そのためには、「片付けるべき」を押し付けるのではなく、片付けることで得られるメリットを説明して受け入れてもらえるように伝えてみましょう。
筆者もよく陥るのですが、「説明して伝えた」と「相手が理解できた」は別物です。
誤解がある場合には、説明に食い違いがあったままになり関係がこじれる原因にもなります。
「話し手の説明力」と「聞き手の理解力」に応じて、相手に合う話し方や聞いて意図をくめる力をつけて、なるべく正しく意図や本質の理解を深めていきたいものです。
「やってみてもいっか」と思える行動につながりやすいです。
相手を変えることはたくさんの労力を使うため、小さなことから協力し合えるようになりたいものです。
元気なうちに整理整頓ができると、日々の暮らしの気持ち良さに加えて、万が一の時の整理もしやすくなります。
片付ける費用が抑えられたり、必要なモノが見て分かりやすかったりと、後から使う労力を減らすことができますよ。

小さな目標を立てて、できそうなことから協力してもらう
短期集中型で進められるとはかどるのですが、複数の人が関わる場合には段取りが大事です。
無理に進めると、もめる原因になってしまうからです。
予定を合わせて時間を決めたり、使う使わないを一緒に見てくれるかを依頼したりするなど、相手ができそうなことから進めてみましょう。
「いつまで」「どのくらい」「どのスペース」を進めたいと、期限を決めるとお互いに意識もしやすくなります。
トラブルを避けるための心得
共有スペースと個人スペースを分けて考える
衛生観念が近い人との暮らしは、居心地が良い空間を作りやすいです。
スッキリした空間での暮らしは気持ち良くて活動のパフォーマンスが上がります。
さて、「安心で安全な暮らし」「思いやりのある社会づくり」のために、ルール・マナー・モラルがあります。
性格や価値観に違いがあることを受け止めた上で、家の中の共有する場所の使い方はともに認識し合ってみんなで気持ちよく使いたいですね。
共有スペースには、「玄関・リビング・ダイニング・キッチン・洗面所・お風呂・トイレ・収納スペース・庭や敷地」などがあります。
一方で、個人スペースには、「自分の部屋・割り当てられた収納スペース」などがあります。
自分にとってのゴミと他の人にとってのゴミは違います。
筆者も何度か共有スペースのモノを誤って処分してしまい不快な思いをさせたことがあります。
改めて聞くことで防げたかもしれませんし、きちんと整理して分かるように個人スペースに持っていくなどすれば防げたかもしれません。
どちらにも改善点はあったのだと反省しています。
同じことを繰り返さないためにも、相手の立場で考えて学んでいくようにしましょう。

捨てるか悩んだ時点で必要ではない
モノを捨てられない方が考えがちな、「いつか使うかもしれない」「もったいない」は、都合のいい思い込みであるケースがほとんどです。
「いつか使う」は、ほぼ使わないですし、「もったいない」は、捨てる行為についてだけの言葉で実際に使っていなければもったいない行動を日々していることになります。
「いる・いらない」ではなく「使う・使わない」で決めて、考え方を上手く上書きしてみましょう。
修理して使うも良し、新しいモノを取り入れて今あるものを手放すも良し。
もちろん、手放したくないモノを無理に手放す必要はありませんよ。
モノに埋もれる暮らしからは卒業して、自分で選んで整えていける暮らしを手に入れていきませんか?

思い入れのあるものに感謝する・データ化する
思い入れのある「プレゼント・制作物・写真」は、手放しづらいですよね。
モノだけに価値を置くと捨てにくくなりますが、くれた人のその時の気持ちに改めて感謝したり、写真にしてデータ化したり、小さいアルバムに入れ直してコンパクトにしたりと、気持ちよく手放せる方法を取り入れてみましょう。
実物はなくなりますが、写真にすると後から見て懐かしむこともできますよ。
膨大なデータをそのままにしておくと整理が大変になるため、定期的にデータを見直して整理しておくこともオススメします。
まとめ
筆者の体験から、実家の片付けには家族を知って対話することが大切だと感じています。
片付くことと「片付く習慣が身に付く」「きれい好きになる」は、別物と考えておきましょう。
自分の判断だけで片付けが進められない歯がゆさもありますが、空間がスッキリする喜びをみんなで分かち合ってよりよい暮らしになるように、コミニュケーションや考え方も整理していけるといいですね。
年末の大掃除に向けた断捨離や整理整頓で、新年を少しでも気持ちよく迎えたいものです。
実家の片付けがなかなか進まなくて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。