- つわりが辛すぎてどうしていいか分からない
- 吐き気が強く点滴通院している
- 入院を先延ばしにしているが、生命の危うさを感じる
出産は命懸け。育児で子ども中心の生活になる。妊娠中で先のことやご自身の身体のことで不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
私も妊娠の喜びの反面、つわり・妊娠期間がこんなに辛いとは思いませんでした。
入院を勧められるほどの生命危機を感じるつわりに苦しみ、入院した時のお話です。
3ヶ月半は夫が家事を全て担ってくれて本当に助けられました。
- 辛いつわりは、入院して医療の力を借りてみても
- 妊娠悪阻の入院例:9日間で約45,000円(保険適用後)
- 治療と回復するまでの過ごし方
つわりが辛すぎた:入院時体重7-8%減
妊娠悪阻で入院するときの目安症状等はいくつかあるようです。
体重では妊娠前より5%以上減ることも基準の1つ。
ケトン体の数値も処置や体調の参考にしていて、1つだけで判断されるわけではなく個人差があるとのことでした。
【主なつわり症状】
- 吐きづわり:1日の吐く回数が増え、飲食できなくなる
- 食べづわり:×
- においづわり:嗅覚が変わり生活臭・飲食店の臭い等ほとんどがダメになる
- 眠りづわり:眠気が強まる
- よだれづわり:よだれの処理できず、吐き出すためのペットボトル必須
食べづわり以外の症状があり、入院時には体重が妊娠前より7-8%減り、徐々に果物やゼリー、水分すらも戻すようになり危機的状況になりました。
嘔吐物に血が混じり、気管が荒れ、喉が詰まる感じがして呼吸も辛くなり心身ともに疲弊状態でした。
妊娠前は3ヶ月程のつわり絶不調期間があるとは想像していなかったため、不安な日々が続き、、、
肉体的・精神的ダメージにより、「妊娠を辞めたい」と思うほどのつわり症状に、うつ状態にもなっていたかもしれません。
健康な人でも苦難な状況に置かれれば、誰しも起こりうる可能性がある。健康第一を強く感じました。
しばらく耐えたが生命の危機を強く感じる
ケトン体も出て1-2週間に1回の点滴通院(吐き気留め入り)でなんとか無理やり1ヶ月半過ごし、勧められていた入院は引き延ばしました。
終わる日がわからない症状に、身体の限界がきて最後は入院を選択。
吐きづわりでも「これだけは食べられた」という話を聞くが、食べられたと思っても数日後には受け付けなくなり、マクドナルドのポテトやカレーは食べられたって信じがたいほどでした。
食べづわりにはクラッカーも効果があるとのことで用意するも私には合わず、味覚・嗅覚がどんどん変わっていきました。
吐きづわり期間は、「吐いてしまっても食べられる・飲めるものを取りましょう」と助産師さんに言ってもらったり、参考記事はあったりしましたが、正解の分からない食べられるもの探しで毎日頭を使いこちらも大変でした。
食べては戻し、健康時の食事による無意識の胃腸の働きが分からなくなる感覚がありました。
よだれづわりも相まって寝つきは悪く、連日悪夢を見て睡眠も浅く、自分のよだれでむせるし、唾を飲み込めずに吐き出す必要もあり、いつもどうしていたっけと?と普通に疑問を持つことも。
つわり初期は、スティックパンやもう少し食べられるものの範囲が広かったのですが、次第に下記のものですら受け付けなくなっていきました。
【終盤はどれもダメ。受け付け期間(飲食できる期間)が他よりも長かったもの】
- 梨
- ウィダーインゼリー
- オロナミンC
- そうめん
入院生活
通院していた医療法人の産婦人科へ入院しました。(全室個室)
入院したからといってすぐに症状が良くなるわけではなく、吐き気や眠れない状況には一人で耐えるしかないことに驚きながらも、治療が進むと回復してはいきました。

入院期間(9日間)・体調の変化・食事
体調が回復すれば退院できるとのことで期間は明言されずに入院開始。
9日間で退院することができました。
退院日は体調をみながら、許可が出たあとは相談しながら調整となりました。
4日間は吐き気が続き、1日に3-10回吐くことも。
5日目からは食欲も出てきて回復食(軽食)が始まり、食べられるようになるまでもまた吐いてしまうのではと怖かったのですが、退院の9日目までずっと回復食(軽食)のみで過ごすことになりました。
よく噛んで時間をかけて食べていたため、戻すこともなく食への恐怖心は徐々に軽減。
症状の個人差もあるため、退院までの期間は人それぞれのようです。
1日のスケジュール・治療

朝は検温と体調の確認(吐き気、排せつ状況等)。
24時間の点滴で500mL×4本(合計2L)の薬剤水分(フィジオ140輸液)を投入。24時間点滴のため、通常の注射とは異なり点滴のための針の挿入になります。
打ち直しが多くとにかく痛く。場所が悪いと手にむくみも出て刺し直しも複数回あり。
3日ごとに左右の腕を入れ替え点滴し直す。利き手が使いにくくなる期間と様々。
もちろん寝る時もずっと点滴で、夜中は点滴の滴下スピードをゆっくりにはなるが、看護師さん(助産師さん)の見回りもあり、完全に休めはしなかったです。
入院当初は何もする気がおきず何もせず横になって過ごし、数日後から日中はテレビを見てることができるほどに回復。
入浴:個室備え付けのシャワー

24時間点滴中は針を交換するのが3日に1回のため、シャワーを浴びることはできるが点滴を腕につけたままとのこと。
接続部分の痛みや心配な場合には、無理に入らなくても大丈夫です。
個室にシャワースペースがあったため、吐き気の様子をみながらだが入ることができた点は良かったです。
点滴の支柱は外で自分と繋がれたチューブのみを扉の隙間から通して入ることに。
シャワーを浴びる前後には、着替えのため一時的に腕から衣類を脱ぎ着するための対応を看護師さん(助産師さん)にお願いしての流れです。
シャワーが難しい時には、体拭き用のタオルを用意してくれました。
費用:約45,000円(9日間)
全室個室の病院へ9日間の入院。
支払いは後日で良かったが、約45,000円(保険適用後)でした。病院や個室等の差額ベッド代の差はあり、5-9日目までは回復食だったため、その分込み。
今回は高額療養費制度(上限額を超えた場合に、超えた分の金額が支給される制度)の対象とはならなかったが、期間が延びれば対象になっていたかもしれません。
まとめ
健康第一!
つわり症状は人それぞれで共感が得られにくいかもしれないですが、体調が悪い時は人や医療に頼って自分だけで頑張りすぎないことも大事です。
分かってはいるけど、つわりはいつ終わるか分からないため、不安を抱えている方は多いですね。
- つわりが辛いなら、入院して医療の力を借りよう
- 妊娠悪阻の入院例:9日間で約45,000円
- 治療と回復するまでの過ごし方
傷病手当ももらえる場合あります。
体調不良時のやり取りが面倒で、心身ともにそれどころではなかっため、今回は申請しませんでした。
「母性健康管理指導事項連絡カード」は診断の証明書として作成してもらい、無理せずにつわり期間を過ごすために活用してみましょう。


